栄養教室
第69回 栄養教室「糖尿病 血糖値スパイクから抜け出そう!」を行いました (2019.1.12)

1月12日(土)に栄養教室「糖尿病 血糖値スパイクから抜け出そう!」を開催しました。

加賀瀬医師からの開催のあいさつでは、糖尿病とは、はじめはなかなか症状が現れず、症状が進んでしまうと合併症も多く怖い病気ですが、食生活や運動習慣など日頃の生活習慣に気を付けることが発症を遅らせたり、症状を最小限で留めておく一因としてとても大切だというおはなしをしました。

では、その沈黙の疾患とも言われている糖尿病の予防や症状を進めないためにも血糖値スパイクから抜け出すためにはどのようなことを気を付ければよいのでしょうか?

様子

最近テレビなどでも聞く機会が増えてきた血糖値スパイクとは、食事をした直後の短時間だけ血糖値が急上昇、急降下していることをいいます。しかし、通常の血液検査では空腹時、つまり本来血糖値が低いはずの時間帯に検査をしているため血糖値スパイクが起きていてもなかなか気付かれにくいのが怖い点です。

なぜそのまま気づかれないことが怖いのかというと、血糖値が急上昇してしまう=血液の中にたくさん糖分がある状態の時、体の中では膵臓からインスリンというホルモンを通常よりたくさん出して、血液中の糖分を体の中に運び血糖値を正常に戻そうとします。こうした状態が続いてしまうと、膵臓は休むことなくフル活動しているためどんどんと疲れてしまいインスリンの効きが悪くなったり、出なくなってしまい結果的に糖尿病を発症してしまいます。

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では日頃の食生活できをつけることはどんなことなのか?それは

  1. 食べる順番
  2. 規則正しい食事
  3. 食事の内容(質)に気を付けること

です。

その1. 食べる順番ですが、フルコースや懐石料理の様な順番で食べることが血糖値を上げにくくするポイントです。まず野菜類(味噌汁やスープ類の具材、海藻なども含む)から食べることで、食物繊維で腸の壁をコーティングし糖の吸収を穏やかにしてくれます。次に主菜、副菜などの肉や魚を使った料理、そして最後にごはんやパンという順番です。

その2. 規則正しい食事ですが、1日3回時間帯をかえず食事を摂ることが血糖値がの上がり下がりのリズムを乱さないポイントです。その際、朝食は極端に少ない、夕食は極端に多いなど偏った食事量にならないようにすることも大切です。また、早食いも血糖値を乱す元です。ゆっくり時間をかけよく噛んで食べる様にしてください。

その3. 食事の内容(質)ですが、炭水化物(ごはん・パン・麺)のみでお腹を満たさないことがポイントです。野菜や肉、魚、卵や大豆、海藻類など色々な食材を組み合わせて食事をすることがとても大切です。日頃自宅で麺類を食べる時は、野菜や卵などたくさん具材を入れてみたり、パンやおにぎりなどで食事を済ませてしまう時は手軽に摂れる野菜や牛乳などを足してみるのはいかがでしょうか。

それに加えて運動もとても大切。ウォーキングなど、できれば毎日、少なくても週に3日以上行ってください。食事も運動も良いことは継続し、サイレントキラーである血糖値スパイクから抜け出しましょう!

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今回もたくさんの方々に栄養教室に参加して頂きありがとうございました。またのお越しを心よりお待ちしております。

今後の栄養教室の予定は下記のとおりです。

  • 2月20日(水)「知っておきたい油脂の選び方」
  • 3月20日(水)「知っておこう!免疫力UP術」
  • 4月18日(木)「ようこそ減塩ワールドへ~減塩のポイント伝えます~」

いずれも14:00~15:00に開催します。 無料でどなたでもご自由に参加できます。(予約不要)

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